電子くじについて

電子入札システムにおいて開札した結果、最低入札者が複数存在した場合に入札書の提出は発注機関に出向く必要が無いにも関わらず、くじを引くために発注機関に出向く事が無いように『電子くじ』という機能があります。
なお、電子くじは必ず使用するものではなく、発注機関により案件毎に使用の有無を選択するようになっています。その為、発注機関または案件により使用する場合と使用しない場合があります。案件概要に、電子くじ使用の有無の表示がありますので、入札書提出の際にはよく確認してください。
     
1.電子くじについて
  電子くじを使用する為には、「入札書」の画面において「くじ入力番号」欄に任意の3桁の番号を入力してください。
  入札書

 

 

くじ入力番号の入力タイミングは入札書提出時なので、発注者側で開札を行った結果、同価最低入札者が複数いた事が判明した時点で、電子くじの結果を確認し落札者を決定します。
該当する応札者の方に改めで電子上の操作を行っていただく事はありません。
くじ入力番号は入札金額と同様に暗号化されてシステムに保存されているので、開札までは発注者も確認することは出来ません。
 
 
     
2.電子くじの仕組み
  電子くじにより落札者を決定する要素は以下のとおりとなります。
   
  • くじ番号:入札書が電子入札システムに到達した時点で、3桁の乱数を発生させます。入札書提出の際に各応札者の方に入力して頂いた桁の「くじ入力番号」と乱数を加算します。加算した結果の下3桁をくじ番号とします。
    「くじ番号」=「くじ入力番号」+「乱数」
   
   
   
  • 入札書到着順
     
    くじ番号は全ての応札者の方に作成されます。くじ入力番号に乱数を加算することにより、応札者の方が相談して、くじの結果を操作することを不可能にします。
     
  (1)入札書提出(以下に示す、くじ入力番号及び乱数はあくまでも例です。)
    くじのながれ
  (2)開札〜落札者の決定
   
  • 上記の例の場合、応札者A、応札者Bが最低価格の同価となり、両者によるくじ引きとなります。
   
  • 入札書を提出した順に到着順の番号を0から連番で割り当てます。
    この場合、以下のようになります。
   
   

同価の応札者

入札書提出日時

到着順の番号

応札者A

10/10 10:00

応札者B

10/10 12:00

   
   
   
   
  • 同価となった応札者のくじ番号を加算し、それを同価となった者の人数で割ります。
    割った結果の余りの数と、到着順の番号が等しい応札者を落札者とします。
    この場合、同価となった応札者Aと応札者Bのくじ番号はそれぞれ「396」と「838」であり、同価となった応札者の人数は「2」となるので、次の計算及び結果となります。
    くじ番号の合計/同価の人数=(396+838)/2=617 余り
   
   
   
   
  • 従ってこの例では、到着順の番号が0になる応札者Aが落札者に決定されます。